2005/11/11

ベレー帽の忘れ物11月号

永江朗さんと書店さんの座談会「若手書店員が語る本を売る現場」の中で印象に残った言葉があります。現場の書店のなかで本について話すことがほとんどない、その意味でも書店員同士で本について話せる本屋大賞の存在意義は大きいのではないか、という書店の方の話を受けて、永江さんが「前は職場で読書会をしていましたよ」という体験談がひどく新鮮なことに感じられました。年間7万点以上の新刊が次々に出版され、本を売る現場が大きく変わった中での永江さんの発言はある意味刺激的でした。
秋と言えば読書63716。秋の深まりとともに風呂場での読書が楽しみになる季節になりました。悪い癖だといわれるのですが、お風呂63900での読書は最高ですね。少しぬる目のお湯にからだをつけ、乾いたタオルを風呂のふたに広げ、その上に厳選した一冊を置く。いつでも私を裏切らない作家は小林信彦川本三郎。文庫でも単行本でもOKですが、なぜか3000円以上の本は少し抵抗があります。至福の時間63893です。皆さんはどんな場所での読書が好きですか。電車の中、トイレ、机に向って、それとも布団の中。
ベレの編集部でも「あの本、読んだよ、よかったらどうぞ」と本の貸し借りをよくやります。仕事の合間の雑談ですが、結構、刺激を受けたり、自分では嗅ぎ分けられなかった世界を教えてもらうことがあります。でも借りた本は許可がなければ風呂場には持ち込みませんが。
昨日買ってきた小林信彦の『ぼくが選んだ洋画・邦画ベスト200』はすでに紙がごわごわになってしまいました。63916
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2005/08/03

ベレー帽の忘れ物 8月号

この2週間、映画三昧の日々でした。63704 
 
 池袋にある新文芸座で成瀬巳喜男監督の作品を2週間で28本、毎日日替わりで上映しました。成瀬巳喜男監督は小津、黒澤、溝口建二よりあまり語られることがなく、私も以前、川本三郎が書いた『林芙美子の昭和』で、林芙美子原作の映画(監督・成瀬巳喜男)を読んだぐらいで、あんまり知らなかったのですが。「浮雲」、「めし」「歌行燈」、「鶴八・鶴次郎」と成瀬監督の世界にどっぷり漬かってきました。映画評論家の蓮實重彦さんと山根貞夫さんのトークショーもあり、館内は立ち見客でびっしりでした。63915成瀬再評価の熱い場所に久々に興奮しました。
 1970年から1980年代、池袋で映画をよくみていました。名作2本立て、ときには3本みて、書店でぶらぶら、そのひとつにリブロがあります。あー、読みたい本がヅラッと並んでいる。ここにある棚の本を全部自分の本棚にほしいと思いましたね。本の森に酔った感じというのでしょうか、写真集とか詩集、理解できたかどうかわからないけど「思想」とかということばがキラキラ63903しているように感じました、当時は。
 2005年の東京国際ブックフェアでジュンク堂池袋の副店長、田口久美子さんの講座を聞いてみようと思ったのは、元気のでる話を聞きたかったから。そしてあの時代のリブロの棚を作ったという伝説に興味があったから。『お客と書物に対する「思い」が生きた売り場を創る』というテーマで書店の棚作りの話が中心でした。熱心な若い書店の方に混じって私も田口さんがよく見えるところで聞いてきました。伝説の人ではなく、まさに毎日現場で本と格闘している雰囲気のまま、本を並べているような手振り、身振りを交えて、生きた売り場をどうすればできるかを話されていました。現場の人の話っておもしろいですね。63893
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2005/07/04

ベレー帽の忘れ物 7月号

 大阪出張の帰りに、新幹線の中で読もうと今年の本屋大賞の1位、2位を買いました。本屋さんが自分で読んでおもしろかった本、お客さんに薦めたい本という基準で選ばれた昨年第1回の本屋大賞受賞作「博士の愛した数式」に味をしめて、今年も1位「夜のピクニック」、2位「明日の記憶」を手元に。2作とも一気に読めて、内容も楽しめました。一夜にして、高校生から中年の主人公の内面につきあいましたが、読後、誰かに読んでもらいたいなという気持ちになる2作でした。いい本、おもしろい本を読んだら、親しい人にこの本、読んでみて!と薦める、そういう素朴な発想をビジネスにいかした本屋大賞の取り組みは、とてもすばらしいと思います。読者に近い目線で選んだ、単純におもしろかった、というシンプルな基準は大きな力になると思います。本屋大賞のこれからの行方は、今、一番きびしい批評眼をもった一般の人の支持があるかどうかが決めてくれるのかもしれません。これからの受賞作に注目していきたいと思います。
 本屋大賞2位の「明日の記憶」を読んだ夫の読後感は「おそろしや!おそろしや!」。63895いつもなら同僚に「この本おもしろかったよ」と気軽に言うのですが、この若年性アルツーハイマ―を扱った一冊は下手に薦めると、「アー誰かに似ている、この主人公」と屈託なく言われそうなので、怖くていい出せない。63897
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2005/06/23

著者からのメッセージ 〜野村真美編 その2〜

「英語を話す」ことを習得する前には「英語を聞く」という作業が必要不可欠です。それもごく自然なスピードの会話で、さらに「繰り返し」聞くことができる環境であれば最適です。繰り返し」英語を聞くことでだんだんと英語の発音に慣れ、フレーズが自然と耳になじんできます。 

 『CDに続いて練習 日常英会話レッスン』では、先生に続いて練習できるよう、CDにも工夫がされています。フレーズの意味が理解できたら、今度はぜひCDを聞きながら先生に続いて「発音」してみてください。CDを聞くことによって正しい発音を容易に把握できますし、ネイティブの先生の発音には大きな抑揚があるので、より強く印象に残ります。英会話を学ぶ上で最も大切なこと、それは「繰り返し」であると言えるでしょう。
 本書では、まず左ページにある基本フレーズをもう一度右ページで聞くことが出来るようになっています。またその基本フレーズを使って、短い会話のやりとりを覚えることもできます。
 
 こうして繰り返し聞いているうちに、意味を覚えてしまって、だんだん本とにらめっこする必要なくなってきます。ここまできたらしめたものです。朝食を食べながら、お茶の時間に、ストレッチをしながら、あるいはお風呂でも、寝るときにも、まるで音楽を聴くようにCDを流して聞いてみてください。近い将来、必ず結果が現れることでしょう。
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2005/05/31

著者からのメッセージ 〜野村真美編 その1〜

CDに続いて練習.jpg『CDに続いて練習 日常英会話レッスン』

 この本を執筆するに当たって私が目指したことは「初心者でも気軽に始められること」「誰もが楽しく英会話に取り組める本であること」ということです。
 
 本書はこれらの点に留意し、本の中にさまざまな工夫が組み込まれています。
 
 まず、内容が毎日の生活の中で良く使うフレーズであること。これはとても大切なことです。自分の生活と密着した英語でなければ頭に入りづらく、記憶にも残りにくいからです。生活に密着したものであればあるほど、覚え易いものです。またこれらのフレーズは、中学英語のレベルの英文法さえ知っていれば理解できるごくシンプルなフレーズです。ちょっと長いフレーズや、短いフレーズでもその中に難しい単語が入っていると、やる気そのものを失ってしまう可能性があるからです。本書は、かわいいイラストも手伝って、通学通勤途中の電車の中で、また自宅でくつろいでいるときなどにも楽しく活用していただけると思います。 <つづく>
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2005/05/20

ベレー帽の忘れもの 5月号

 ドラマのなかで本が小道具として使われることがあります。この前もTBSの「夢で逢いましょう」のなかで、キャストがTOEFLの勉強をしているシーンにベレの『TOEFL英文法徹底対策』を使いたいという申し出がありました。カバーがきれいだからこれを選びましたということだそうです。チラリと映るだけでもテレビに取り上げられるのはうれしいもの。
 先日もある局の制作会社の方から、最近の日本語ブームというテーマを番組でとりあげたいので、ベレの『日本語を知る・磨く・敬語の教科書』を番組の中で紹介したいという問い合わせをもらいました。『問題な日本語』が売れ、日本語に関する番組が増えてきました。ブームということばには少し違和感がありますが、いろんな形でとり上げてもらえるのはありがたいものです。最近、新聞等でも敬語に対する見直しをスタートしたとか国語力調査の話題とか、いろんな形で日本語について取り上げられています。
 テレビのNHK講座のイタリア語講座が注目されています。この番組のイタリア語で日本を紹介するコーナーに貴乃花がでていて、貴乃花のイタリア語がとても流暢だということが週刊誌でとり上げられていました。ジローラモも驚くほどのレベルとか。このイタリア語講座の講師が入江たまよ先生。ベレの『しっかり身につくイタリア語会話』や6月新刊の『CD BOOK しっかり学ぶイタリア語トレーニングブック』の著者です。4月から新しい語学を始めようと思っている人が多いと思います。番組をきっかけに、いつのまにかその語学にはまる、それも楽しい体験かもしれません。
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